知覧・川辺方面
立山のかくれあな
知覧町
知覧町立山集落の現在竹林になっている所に隠れ穴がある。一向宗禁制の時代から明
治の廃仏毀釈の時代まで、同行達が取り締まりの目を逃れて阿弥陀仏を拝んだ聖地で
ある。
洞窟の前には人家があったという。入口は這って入るように低いが、中にはいると北
に6メ-トルくらいほり、それから左にまげて4メ-トルばかり掘って中は歩けるゆ
とりがある。
今は土塊が落ちて平坦ではないが、当時はへいたんであったに違いない。また昔は空
気抜けの気孔もあったという。
明治9年(1876)の解禁後も10年の西南の役が終わるまでは、ここに同行は集合して
勤行したと言われています。
(知覧郷土誌参照)
ぬすとあな
知覧町
細布講の主宰となり、町内外へ広く布教を行った永田正源や村人達が、あらゆる迫害に耐えながらも、雨風の強い闇夜に乗じ、また、野良仕事に行くふりをしてこの洞穴で、念仏を称え法灯を護り続けた所である。「ぬすとあな」とは、子供達が出入りすると、この場
所が発覚するのを恐れて「盗人穴」と名付けたと伝えられています。
(知覧町教育委員会看板より)
今村のかくれ念仏洞
川辺町田部田
国道225号線、田部田バス停のすぐ近くにかくれ念仏の洞がある。
崖の中腹にポッカリ開いているその穴は、そばを走る道路の拡張に伴う宅地の整備にともない出現した。以前は人家のすぐ裏に隠れるようにあったという。
清水のかくれ念仏
南九州市川辺町清水
・清水のかくれ念仏
清水岩屋公園内にかくれ念仏の洞穴がある。洞に入った真宗大谷派光徳寺三木隆朋
師によると、「形は清水桜元のかくれ念仏洞穴と一緒。ただ全長は短い。」とのことであ
った。
・清水桜元のかくれ念仏
清水磨崖仏から西へ数百メートルの所に桜元の念仏跡がある。
入り口の穴と反対側には、役人に見つかった時、逃げ出すための穴がある。比較的多い念仏洞の形状である。
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