〈寺院紹介〉正覚寺

南九州市頴娃町上別府4597

℡ 0993-39-0014


 <沿 革>

 説教所が開設されるまで、青戸の真宗信者たちは南へ6キロ程の距離を隔てた石垣の大谷派説教所に参詣していた。しかしその間の往来は容易でなく、葬式や法事を営む時には馬を準備して僧侶を送迎しなければならず、また逆に説教所の行事や法要に参詣するにも、昼食携行で一日を要する程の実情であった。

 そこで青戸の信者たちは便宜をはかる為に、明治44年中古の大きな民家を購入し、地元に本堂と庫裡を建立、そして石垣からの僧侶出張を依頼したのである。こうして説教所が設置されるに至って、地元では石垣の説教所から分離して、青戸に独立寺院が開設されることを望む声が高まってきた。そこで地区の長老西団右ェ門を中心とした8名の者が発起人となり、大谷派別院に再三の申請書を提出したが、石垣側の猛反対もあって認可を得ることができなかった。その為有志一同協議の末転派を決意し、改めて興正寺別院に一寺新設の懇願を申し出たのであった。

 これに対し興正寺別院は、大正2年3月説教所開設を認可し、以後別院の直轄寺院として、別院勤務者を交代で駐在させ寺務に当たらせたのである。

 なお発足当時門徒に加入した地区は、上別府、青戸、加治佐、高吉、源川、尾曲、飯伏等であったが、大正10年頃までには上別府区内の折尾、淵別府の両地区、隣接の松永及び小原、牧之内区の栗ケ窪の一部も加入した。

 昭和23年 正覚寺と寺号公称

Google Map